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”歌うこと”

ピアノを始めたばかりの頃は、とにかくピアノが弾きたくて弾きたくて💖仕方ありませんよね。先生が何かお話をしていても、ついつい手が鍵盤に伸びてしまい...🎵

 

弾き始めたら、もう止まらない!途中で間違えてももう一度‼何度も何度も弾き直してもとにかく止められない。

 

でも、そんな時こそちょっとだけ手を止めてみよう。

|「ピアノを弾く」って...


歌の人やほかの楽器の人達は、ピアノと違ってまず音を出すこと自体簡単ではありません。どんな音で、どうやってひとつのフレーズを抑揚をつけながらまとめていくかに苦心します。

 

それに対してピアノは、ド・レ・ミーという音符を見たら、それに対応する鍵盤を押さえるとその音が出てくれます。

だから、ピアノを弾く前に、どんなメロディーなのかを感じて→分かってから弾かないと、楽譜に出てくる音を順番に鳴らすだけということにもなりかねません。

 

大きな生徒さん達には、大切なのは書いてある音符と音符の間だよ~とお話していますが、言うのは簡単。

これがなかなか難しい...

 

私がオーストリアにいた時に教えていた大人の生徒さんが、始めたばかりの頃に口にした言葉がとても印象に残っています。

「ピアノのレッスンは楽しいんですけど、ピアノを弾くのはまだタイプライターを打ってるみたいな感じです💦。」

 

今読んだ音を🎹の上でポチ・ポチ…と押す(変換する⁉)、そんな感じでしょうか...

|ピアノを弾くことをいったん止めて


それでは、ひとつひとつずつの音だけに集中してしまわないためにはどうすればいいのでしょうか。

 

それは、ピアノを弾くばかりでなく、ピアノから一度離れて楽譜をよく見直してみることです。

  • (短い曲なら)初めから最後まで歌ってみたり
  • 拍子をとりながら歌ったり
  • 歌いながら手でリズム伴奏したり
  • ある声部を歌いながらもう1つをピアノで弾いてみたり

などなど...

細部をつかみながら大きな流れで捉えられるようにする練習を採り入れることです。

 

弾いている曲がどんな感じの曲なのか(どんなふうにピアノで「歌う」のか...)について、楽譜を見ながら先生と話したり自分で考えたりして、もっと歌ったり🎵、リズムを叩いたり👏、そして前回のブログ歩くはやさ」ってどれくらい?でもお話したように、実際に歩きながら歌ってみてテンポを体感・体得したり...と曲のイメージをしっかりと持てるようにする事がとても大切です。

 

小さな生徒さんの中には、レッスン室のドアを開けた瞬間から弾いている曲を✨楽しそうに✨口ずさみながら🎵入ってくる子もいます。その子達は、やはりレッスンでも歌ったり、リズムを叩いたり、音楽に合わせた動きをとても楽しそうに一緒にやってくれます。

 

そんなお話も今後の記事でお伝えしていけたら、と思っています。